セックスレスが原因で離婚をしてしまう夫婦は意外と多いものです。
そこで問題になってくるのが「セックスレスの期間」です。法的に離婚が認められるのは一体何年必要なのでしょう。
また、セックスレスが原因で離婚する場合、慰謝料は請求できるのでしょうか。
セックスレスで離婚を考えている人は、是非参考にしてみて下さい。
セックスレスで離婚するには何年の期間が必要なのか!?
それではさっそく、セックスレスで離婚をするには一体何年の期間であれば、法的に認められるのでしょうか。
実は、裁判になった場合セックスレスの期間だけでは判断できないケースがあります。
詳しく解説していきますので、離婚を考えている人はご確認下さい。
セックスレスで離婚するには何年の期間が必要なのか!?
セックスレスでの離婚は協議離婚でお互い同意を得ることができれば可能
セックスレスで離婚したい場合、協議離婚でお互いの合意を得ることが出来れば、離婚することが可能になりますよ!
その為もしもセックスレスで離婚したいと思っているのならば、まず初めに相手と話し合いをしてみるのもおすすめですよ。
もしかしたら相手も、「そろそろ離婚してもいいかも!」と思っている可能性もありますので、話し合ってみたら案外あっさり離婚することになった!なんてこともあり得ます。
円満離婚があなたにとっても一番楽ですので、まずは話し合ってみましょう。
裁判に持ち込んだ場合はセックスレスの期間だけでは判断できない
もしも相手の合意を得ることが出来ずに裁判に持ち込んだ場合、どれくらいの期間セックスレスが続いていたら離婚できるのか気になりますよね?
実は裁判では、一概に何年セックスレスが続いていたら離婚できますと言った規定があるわけではありません。
そのため、「長い間セックスレスが続いているから離婚できるだろう」というような、簡単な判断をするのは危険ですので辞めましょう。
ちなみに、もしも相手が不貞(身体の関係のある浮気)をした場合であれば、離婚することは可能です!
もしも相手にそのような疑いがある場合は、しっかりと証拠を集めておくといいかもしれませんね。
裁判に持ち込んだ場合は夫婦生活を継続できない程の問題なのか?
(裁判上の離婚) 第770条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 一 配偶者に不貞な行為があったとき。 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。 三 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき。 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。 五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。 引用:民法
セックスレスの期間だけを離婚したい理由にする場合、1~4には該当しないため、裁判ではセックスレスが5に該当するかの判断となります。
そのため、いかにセックスレスが夫婦生活を継続できないほど深刻かということを、しっかりと訴える必要が出てくるのです。
セックスレスで離婚できるかは実際はケースバイケース
セックスレスで離婚したいという夫婦は、意外にもたくさんいるんですよ!
そういった理由から裁判が起こされることも、まれではないんです!
しかし、一概にセックスレスといっても、夫婦によってそれぞれ細かい状況は違ってきますよね?
なので、裁判ではこういう状況だったら離婚できて、こういう状況だとダメといったような分かりやすい判断基準がないというのが難点です。
裁判では、それぞれの夫婦のパターンに応じて判決が下されます。
自分だけの力ではどうすることも出来ない問題なので、そういった離婚問題に詳しい弁護士さんに一度相談してみるのもいいかもしれませんね。
セックスレスを理由に離婚し慰謝料請求はできるのか!?
次に、セックスレスを理由に離婚した場合、慰謝料の請求ができるのか?についてです。
結論から言うと、慰謝料の請求はできる可能性が高いです!
慰謝料の相場や、請求方法などご紹介していきますね!
セックスレスを理由に離婚し慰謝料請求はできるのか!?
セックスレスが理由で離婚した際の慰謝料相場は!?
セックスレスを理由に離婚したいと思っている場合、慰謝料がいくらくらいになるのか気になりますよね?
慰謝料というのはそれぞれの夫婦の細かな状況を見ていくことで決められていきます。
だいたい平均すると100万円くらいが多いみたいですね。
少ない場合では数10万円程度ということもありますが、マックスで300万円くらいになることもあるんだとか!
ちなみに100万円以上の高額になるケースとしては、相手が不倫していたりとか、セックスを拒否するときに相手への暴言があったりすると、値段が上がるみたいですよ!
特に特別な理由がなくセックスレスになっている場合は、100万円いかないくらいの金額のようです。
セックスレスが理由で離婚した際の慰謝料請求の方法は!?
続いては、セックスレスが理由で離婚した場合の、慰謝料請求の方法について見ていきましょう!
慰謝料の請求は、序盤の話し合い(協議離婚)のタイミングで請求するパターンや、内容証明郵便等で請求するパターン、調停や裁判で請求するパターンなど、さまざまなタイミングでの慰謝料請求が可能です。
どのタイミングでの慰謝料請求になるかというのは、それぞれの担当弁護士さんの考え方やアドバイスによって変わってくるものなので、タイミングに関しては状況に合わせて弁護士さんの指示に従うのがおすすめですよ。
セックスレスを理由に離婚するまでの流れを解説!
それでは、セックスレスを理由に離婚する場合、具体的な流れを解説していきます!
まずは夫婦で話し合うことがスタートです。
それから調停を経て裁判になるのが一般的な順序です。では、ひとつひとつご説明して参ります!
セックスレスを理由に離婚するまでの流れを解説!
夫婦で話し合い【協議離婚】
セックスレスを理由に離婚したいと思った場合、まず初めにするのは夫婦での話し合いです。
まずは夫婦でしっかりと話し合ってみるのがおすすめですよ!
裁判でという話になってくるとかなり大ごとになってしまいますし、離婚するまでに期間もかかります。
また、弁護士費用など裁判にかかるお金も必要になってきますよね。
そのため、出来る限り夫婦での話し合いで解決できると良いですね。
相手が離婚に同意した場合には、慰謝料についてもこの段階で話し合うようにするのがポイントですよ。
調停【離婚調停】
次に、もしも夫婦二人での話し合いで相手が離婚に同意しなかった場合や、慰謝料を拒否してきた場合についてです。
そうしたときには、調停へ移ることになります。調停へうつった場合、調停委員会や裁判官などの第三者が介入してきてしまうんです。
そうなると、セックスレスの状況など夫婦のプライベートな問題を、詳しく第三者に説明する必要が出てきてしまいます。
そういったことから、精神的な負担がかなり大きくなりますよね。
なのでしっかりと計画を立てて、なるべく話し合いで離婚に持っていけるように努力することをおすすめします!
裁判
もしも調停でも結論が出なかった場合には、裁判へ移ります。
そして最終的には裁判官が、離婚できるかの判決を下すことになるのです。
裁判というのは本当に最終手段になってくるので、基本的には、何とか離婚調停の段階で解決するように、第三者も交えて話し合いが繰り返されることになります。
もしも本格的に裁判になってしまった場合には、調停委以上に身体的にも精神的にも負担が大きくなってしまいますよね。
裁判までになるのはよほどのことだとは思いますが、そういったこともありうるということを理解しておきましょう!
まとめ
セックスレスで離婚をする流れはこちら!慰謝料も請求できるかも!
セックスレスは大きな問題です。これが原因で離婚をしてしまう夫婦は結構います。
セックスレスは離婚の立派な理由になりますし、裁判をして慰謝料の請求をすることもできます!
慰謝料は大体10万円からで100万円以内で、相手が不倫をしていたり、セックスを断るときに暴言があったりすると100万円から300万円です。
しかし、できれば夫婦でに話し合いだけで円満離婚できるのが理想ですね。
まずは相手と話し合って、円満離婚できないか相談をしてみましょう!